私は小さい頃からコーヒーの匂いが大嫌いでした。家で家族が飲んでいた時も、砂糖やミルクを入れてもらってどんなに甘くしても、飲めずにいました。大学生の頃、大学の近くにコーヒー喫茶があり、よくそこが学生達の溜まり場でした、何かあるとそこに集まり、相談や計画を立てるのがある種のブームでした。でも私は匂いが嫌いなので近づくこともできません。みんなが楽しむのを横目に、残念な4年間を過ごしました。
大人になり結婚し、主人はコーヒーを飲む人でした。でも私がコーヒー嫌いなのを知っていたので、決して家では飲まず飲むのは会社だけ。食事に出かけても食後のコーヒーは飲まずに、他のものを飲んでくれていました。そんな私にある時転機が訪れました。
第二子を妊娠中、突然コーヒーが飲みたい、と思ってしまったのです。自分でも驚きました。嘘のようにコーヒーが飲みたい飲みたいと思ってしまうのです。余談ですが、実は第一子を妊娠中も、ずーっと子どもの頃から大嫌いだった納豆をある日突然、食べたくなってそれ以降納豆大好きになったことがありました。ですからもしかして今回も飲めるようになったりして?と思い始め、瓶やペットボトルのコーヒーではなく、3個くらいのカップで売っているコーヒー、砂糖、クリープ付きのコーヒーを買ってみました。
そして主人と一緒に甘く入れたコーヒーを飲んでみると、美味しいと思いました。不思議です。あんなに嫌いだったコーヒーを美味しいと思ってしまったのですから。それからは毎日、一杯ずつではありますが食後に主人と飲むようになりました。妊娠すると好みがかると言いますが、まさしくそれだと思っています。
それから私のコーヒー生活が始りました。飲み始めた最初の頃は甘ーくして飲んでいました。甘いコーヒーを美味しいと思い飲んでいました、ところが飲み始めて一、二年過ぎた頃、今度は突然ブラックで飲みたいと思い始めました。理由は分かりません。いつも突然なので。そして甘いコーヒーからブラックへと好みがまた変わり現在へと続いています。
好きなのはネスカフェコールドブレンドです。以前は瓶で買ってきて、そのままマグカップ入れ、お湯を注ぎ飲んでいましたが、ある年の主人の誕生日に、バリスタを買ってプレゼントしました。バリスタで入れたコーヒーのまろやかさといったら、2人で大感動でした。主人にプレゼントしたのに、今はは私の方がたくさん飲んでいます。主人もコーヒー豆の勉強をして、会社で飲むコーヒーは、自分で選んでいます。コーヒーの美味しさに気づけて良かった、これからもずっと飲み続けます。
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